乳がん術後ケアコラム

アピアランスケアって何?

2020.12.15アピアランスケアって何?

アピアランスケア(appearance care: appearance=外見 care=気にかける、手入れする)直訳すると「外見を気にかけ手入れする」という意味で、抗癌剤をはじめとする薬物療法の副作用による外見の変化(脱毛・爪・皮膚の変化など)、外科治療による体の変化などのストレスを軽減するためのケアのことを指します。
治療のため、外見の変化が起こり、「今までとは変わってしまった自分を見せたくない・・・」との思いから、社会とのつながりや人間関係を避けるようになってしまう方も少なくありません。現在、「アピアランスケア」に注目が集まり、「アピアランスケア」を専門に行うチームを立ち上げ、外見の変化に対してケアのフォローをする医療機関が増えています。

ここ数年で「がんの治療方法」は変化してきました。外科治療では患者さんに負担の少ない手術が多くなり、薬物治療では新しい薬が導入されるなど、長期間にわたる治療でも患者さんになるべく負担がかからないようになってきています。

例① がん治療が入院から外来治療併用へ

⇒仕事を継続しながら治療が可能に

例② 抗癌剤の副作用対策における薬剤の進歩

⇒吐き気、嘔吐、熱、しびれなど副作用対策が充実

但し、外見の変化で仕事での対人関係が難しくなったり、お子様の学校行事への参加や、コミュニティ参加など様々な社会生活が送りにくくなったりしてしまうこともあります。今までは我慢して見過ごされてきた外見の変化に、患者さん・医療者ともに注目するような時代となりました。その為、治療前と変わらない生活を維持できるよう「アピアランスケア」は「現代の癌治療には欠かせないもの」となりつつあります。
例えば乳がんの患者さんで外見の変化といいますと、抗癌剤の副作用による脱毛、爪、皮膚の変化、血管炎による皮膚変化、乳房切除後のためにできてしまった創(きず)、また乳房の喪失感、放射線治療後の皮膚の変化などではないかと思います。
「アピアランスケア」は単なる美容目的ということではなく、外見の変化のケアにより患者さんが前向きに治療に臨むことができたり、日常生活を送ることができるようお手伝いしたりする大事なケアとなります。
そのため、アピアランスケアチームは様々な職種(医師、看護師、薬剤師、美容師、事務、医療連携など)で構成され、複数の観点から患者さんの困られていることをサポートしています。
皆様の地域の医療機関でも増えてきていると思います。「アピアランス」「病院」と是非検索してみてください。

Amoena Worldwideより一部引用

この記事を書いた人
宮浦@ピンクリボンアドバイザー

2012年よりアモエナ製品担当。同年より日本乳癌学会学術総会を毎年聴講。また、ピンクリボンアドバイザー制度創設2013年から受験。同年初級、2014年中級、2016年上級を取得(すべて第一期)。

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