乳がん術後ケアコラム
乳がん術後用ブラジャーの選び方について
2021.5.6乳がん術用ブラジャーの選び方について
先日、乳房切除術(全摘術)されたお客様より、「アモエナの乳がん術用ブラジャーと市販のブラジャーの違いについて教えてください!」とお問い合わせをいただきました。
そもそも、ブラジャーは何のために必要でしょうか?
ブラジャーは本来、胸の保護、揺れの抑制、年齢を重ねると下がっていく変化を少なくする用途として使われますが、胸元を美しくみせたいなど美容の側面もあります。
では、アモエナの乳がん術後用ブラジャーと市販のブラジャーの違いとは何でしょうか?
- ブラジャーのカップにはシリコンパッドが入る大きなポケットが両側にある
- ブラストラップの調節金具が背中側にある
1.についてですが、左右どちらを全摘手術していても対応できるように両方に大きなポケットが付いており、シリコンパッドをしっかり包み込み、安定させます。市販のブラジャーにはシリコンパッドがすっぽり入るポケットはついていませんので、シリコンパッドをブラジャーのカップの中で安定させることが出来ず、前傾姿勢になった際は大きくずれる可能性があります。
2.については、手術の創部にあたらないようにブラストラップの調節金具は背中側に設計されております。ただ、少し調節したいなと思ってもすぐにできないのがデメリットかもしれません。
では、全摘後はシリコンパッドが入らない市販のブラジャーは使えないのでしょうか?
いえ、使えます!
術後半年経過し、術創が落ち着いてきたら、胸壁にはりつけて使用することができるアモエナシリコンパッド「コンタクト」を是非検討してみてください。
今まで使用されていたお気に入りのブラジャーがそのまま使用できます。
乳がんの手術前後に、病院の先生や看護師さんなどからブラジャーやシリコンパッドについての説明があったり、商品カタログをいただいたりすると思います。術後すぐは中々検討ができない場合がありますが、術創も精神的にも落ち着いた際に情報を整理され、弊社へ製品について聞きたい!装着方法について教えて欲しい!と、お問い合わせをいただきます。
現在、アモエナ公式オンラインショップでは、LINE・お問い合わせフォーム・フリーダイヤル等で、ブラジャーの選び方、製品説明などのお問い合わせ対応いたしております。気軽にお問い合わせください。
- この記事を書いた人
- 宮浦@ピンクリボンアドバイザー
2012年よりアモエナ製品担当。同年より日本乳癌学会学術総会を毎年聴講。また、ピンクリボンアドバイザー制度創設2013年から受験。同年初級、2014年中級、2016年上級を取得(すべて第一期)。