乳がん術後ケアコラム

抗がん剤治療中の脱毛について

2021.10.28抗がん剤治療中の脱毛について

乳がんのみならず、抗がん剤治療中の副作用で「脱毛」に困っている方が多くいらっしゃいます。
「脱毛」は一見「頭髪」を思い浮かべますが、「まつげ」や「眉毛」にも及びます。
現在、「頭髪脱毛」のフォローとして「医療用ウィッグ」があり、男性用女性用・色・髪の毛の長さ・部分的なもの・フルサイズなど様々な種類があり、多くの企業が商品化しています。

目の周りの「まつげ」や「眉毛」の「脱毛」について、どうしたらよいか分からず悩んでいる方がいると聞きました。
乳がん罹患者は30代から増え始め、40代から50代前半でピークを迎えることもあり、仕事や家庭に最も忙しい時期に直面し、特に働きながら治療を続ける女性は、外見の印象がなるべく変わらないようウィッグやメイクで対応する人が多いです。
抜けた「まつげ」のところに「つけまつげ」を利用される方もいます。ただ治療中は肌が敏感になり、つけまつげの接着剤の刺激でかぶれるのを心配される方も多く、また、通常のつけまつげは自毛があることが前提のデザインですので、脱毛した人が使うと不自然になったりします。
そこでおすすめなのが、「アイラインをしっかり引くこと」と乳がん体験者からお聞きしました。
アイラインで目元を強調すると、ほとんど違和感がなくなります。それでもまだ気になるときには、フレームの太いメガネをかければ顔立ちがハッキリし、まつげが気にならなくなります。まつげが抜けてしまうと、目にほこりや花粉などが入りやすくなり、目が充血してしまうことがありますので、メガネをすることでそれを防ぐことができるメリットもあります。
また、「眉毛」については、「つけ眉毛」が現在インターネット販売されています。シールのものが多く、毎日外すものから1週間くらい保持できるものがあり様々です。

「脱毛」は人によって様々ですが、抗がん剤治療中の困りごととして多く声が上がっています。
その際に困ったり、不安を感じたりした場合は一人で悩まず、医療従事者に相談すると詳しく教えてくださると思いますので、是非質問してみてください!

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この記事を書いた人:宮浦@ピンクリボンアドバイザー
この記事を書いた人
宮浦@ピンクリボンアドバイザー

2012年よりアモエナ製品担当。同年より日本乳癌学会学術総会を毎年聴講。また、ピンクリボンアドバイザー制度創設2013年から受験。同年初級、2014年中級、2016年上級を取得(すべて第一期)。

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