乳がん術後ケアコラム

「HIPRAC県民公開セミナー ~発見しよう!自分に適した『がん治療』~」を聴講しました

2022.03.23「HIPRAC県民公開セミナー ~発見しよう!自分に適した「がん治療」~」を聴講しました

2022年2月26日に広島がん高精度放射線治療センター(HIPRAC)県民公開セミナーが開催され、web聴講いたしました。
HIPRAC とは2015年10月に開設された広島がん高精度放射線治療センターの略語で、広島県が設置し、一般社団法人広島県医師会が運営する、がんの高精度放射線治療施設です。


HIPRAC県民公開セミナーは、広島県・広島市・広島県医師会と4つの基幹病院(広島大学病院・広島赤十字原爆病院・県立広島病院・広島市民病院)が協働し、年に1回セミナーを開催しています。元々は講演会+web配信でしたが、今回はコロナ禍の為、webのみで開催となりました。


講演会の内容は、広島県における「がん」の現状や、4人の専門医による「前立腺がん・乳がん・頭頸部がん・子宮がん」に焦点を当て、それぞれの治療方法の違いや最新の情報等を分かりやすく解説されていました。 乳がんについては下記の通りの発表がありました。


◆乳がんの特長

・40歳以降で発見される場合が多い

◆乳がんを発見する方法

・自分の乳房を自分で意識する
・必ず定期的に検診を受ける

◆乳がんの治療を知る

・放射線治療時の無駄のない照射方法を研究し、実施している
・照射後のスキンケアの重要性
・乳がん治療は5~10年と長期になるため、焦らずじっくり治療することが大切


また広島県では、がん認知度UP活動も活発でして、芸能人を活用したり、広島がんネットを開設したりしていますが、広島県のがん検診受診率は他都道府県に比べ低いのが現状です。


例えば、乳がんの検診受診率全国平均47.4%に対して、広島県は43.9%(全国38位)です。※1
今後の目標はがん検診受診率UPとがんになってもフォロー体制が整っている暮らしやすい県にすることで、具体的には、治療と仕事の両立ができる環境整備をしたり、小児・AYA世代の患者さんへの支援や助成金検討をしたりするそうです。


現在、2人に1人が「がん」になる時代です。
身内や友人、また自分自身ががんになる可能性があります。がんになってしまった場合、どうすればよいのか、どこに相談に行けばよいのか、また、自分の住んでいる自治体ではどのようなフォローをしてくれるのか、一度確認してみてはいかがでしょうか。


※1:厚生労働省による令和元年国民生活基礎調査データ

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この記事を書いた人:宮浦@ピンクリボンアドバイザー
この記事を書いた人
宮浦@ピンクリボンアドバイザー

2012年よりアモエナ製品担当。同年より日本乳癌学会学術総会を毎年聴講。また、ピンクリボンアドバイザー制度創設2013年から受験。同年初級、2014年中級、2016年上級を取得(すべて第一期)。

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